教えて!Q&A
麻風スラブってどんな生地ですか?
以下の麻袋のような生地です。
天然の麻ではありません。麻に似せて織ったポリエステルです。
高級感のある麻でのれんを作りたいというお客様は今でも一定数いらっしゃいます。
ただ天然繊維としての麻は値段も結構しますし、天然であるがゆえの不均一さで綺麗に染まらないことがあります。
これでは、どのような柄でも対応するオーダーのれんの専門店として、安心して使うことが出来ません。
当店の昇華転写捺染という染め方法は、ポリエステル繊維ならどんな柄でも、たとえフルカラーでも染められる、別名「デジタル染色」と呼ばれる製作方法です。
のれんの印刷方法
https://www.order-noren.com/guide/print/
そこで、不均一な天然麻に代わり、昇華転写捺染用に開発したポリエステル製の麻風生地が麻風スラブです。
麻風スラブの特徴
麻風スラブの特徴をまとめると以下の通りです。
・ポリエステル製だから天然麻より丈夫で耐久性に優れている
・麻本来の持つ高級感はそのままに、従来の麻よりも劇的に安く製作できる
・洗濯を繰り返しても縮みにくい
・工業製品なので生地が均一で綺麗に染まる
・耐候性がある(天然麻より色落ちや変色・退色に強い)
・昇華転写捺染なので、多色柄でもフルカラーでもどんなデザインでも製作できる
・その上デザインに関係なくサイズだけで値段が決まる
・もちろんご希望のサイズで、お洒落な麻のれんができる
麻風スラブのメリット・デメリット
麻風スラブはご覧の通り、生地目が粗いため、小さな文字や細かい柄は苦手です。なので5mm角より小さい文字や柄は避けたほうが無難です。
実際に文字のサイズを変えながら、読めるかどうかを実験したことがあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ただ、そもそものれんは小さな文字を読ませるものではなく、雰囲気やらしさを表現したり、お店のイメージを形にするもの。
柄の落款が少々滲んだり潰れてもそれほど問題ではなく、それよりも麻の持つ素材感や清涼感を通してお店を表現できれば良いのではないでしょうか。
あと、麻風スラブは生成り色なので白色に染めることはできませんが、その他の、黒や赤、青色などに染めることは、もちろんできます。全面染めれば、目が粗いので普通の白生地を染めたようなベタ感はなく、色は付いていても微妙に透け感があり、飲食店の客席を優しく遮るような間仕切りのれんの使い方にも向いています。
もちろん家紋やロゴをワンポイントだけ印染して、麻の生成り感を全面に打ち出すのも良し。
このように、麻風スラブはどのような柄であっても、生地の風合いや素材感を活かすことができます。
麻風スラブののれんの製作事例
以下は、当サイトでこれまでにお作りした麻風スラブののれんの事例です。
他にも多数の写真を掲載しておりますので、こちらのフォトギャラリーも併せてご覧ください。
https://www.order-noren.com/case/gallery/?product_id=noren&material=%E9%BA%BB%E9%A2%A8%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%96
麻風スラブについての動画もご用意しています。
動画の中でご案内の生地見本帳は、こちらからご請求できます。
無料でお送りしていますので、
https://www.hakuromarkss.jp/
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