麻風スラブの可読性実験。どこまで読めるか?!
2023年05月24日
オーダーのれんドットコムの小椋です。
今回は麻風スラブについて少し紹介してみたいと思います。
麻風スラブは、本麻のような質感の生地ですが、実際はそれに似せて織ったポリエステルです。
ご覧の通り生地目が粗めで、お陰で涼し気な麻風スラブですが、
その反面小さな文字や柄がつぶれやすいというデメリットがあります。
今回そんな麻風スラブで、どのぐらいの大きさの文字までいけるか、可読性の実験をしてみました。
実験に使用したフォントはこちらになります。
HGP明朝Eというフォントです。
ofiiceに同梱されているフォントなので、ご存知の方もいらっしゃると思います。
明朝体の方がハネやうろこがある分、ゴシック系のフォントよりつぶれやすい傾向にあるので、
今回はあえてこの書体で実験することにしました。
まずは100mm角
このサイズなら余裕ですね。
次に50mm角
まだまだ読めます。
30mm角
文字の大きさに対して、生地の目が大きくなってきているのがわかります。
10mm角
若干ボヤっとしてきていますが、意外にもまだ読めます。
それ以下は一気にいってみます。
7mm、5mm、3mmです。
5mmぐらいになると潰れてしまっていますが、かろうじて可読性は確保できているといった具合です。
3mmは「ドットコム」のあたりが完全につぶれてしまっていますね。
ということで、どうやら5mm角あたりが境界なのではないかと思います。
当然のことながら文字の色によっても見やすさは変わってきます。
今回は最も読みやすい黒文字で実験しましたが、
淡い色になると10mm角ぐらいでも読みづらくなってきますので注意が必要そうです。
また、背景に色を付け文字を生地の色で抜く(抜き文字)のパターンですと、
今回より文字が潰れやすくなりますので、文字にもよりますが10mm角以上は必要になります。
もし実際に「この文字が潰れないか事前に見てみたい」という場合は、5,000円(税別)と送料をご負担頂けましたら、A4サイズの麻風スラブに実際のデータで染めたものをお送りすることも可能です。
本来は事前に色をご確認頂くためのサービスですが、文字の潰れ具合が気になる場合はご利用下さい。
詳しくはこちら
https://www.order-noren.com/faq/detail/970
麻風スラブは目が粗い分、細かい柄には弱いので、複雑な柄や絵をしっかりと見せるのには不向きですが、
ワンポイントでロゴや家紋を入れたりするなら本麻のような風合いも合わさって良い出来栄えになります。
そういった柄を選ぶとご満足戴けるのではないでしょうか!
以上オーダーのれんドットコムの小椋がお届けしました。
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