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縦長ののれんを製作したい!その際に気を付けることは?

縦長ののれんを製作したい!その際に気を付けることは?

2024年10月17日

オーダーのれんドットコムでは文字通り、お客様のご希望サイズで、のれんをオーダー製作できます。
これまでに大きなもので、お見せできる範囲では、横は4,000mm、縦は1,800oののれんを作らせていただいたことがあります。

横4,000oののれんはこちら
https://www.order-noren.com/case/voice/7580

縦1,800oののれんはこちら
https://www.order-noren.com/case/voice/3847

大きなのれんを作りたい方がいらっしゃれば、お気軽にご相談ください。
当サイトのショッピングカートは、横は4,000mm、縦は2,000mmがMAXですが、それ以上でも別途見積にはなりますが製作は可能ですので、お問合せください。すぐにお見積もりをお送りいたします。
のれんのご注文・お見積もりフォームはこちら
https://www.hakuromarkss.jp/product_form/noren/spec

ただ、縦に長いのれんを製作するときは、 事前にご注意しておいていただきたいことがあります。
そこで今回のブログでは、「縦長ののれんを作る際に気を付けるべき点」について解説いたします。

縦長ののれんを製作する際は、選ぶ生地に注意!


まず、縦長ののれんを作る際に気を付けるべき一つ目のポイントは、生地です。

当サイトでは、暖簾の生地として8種類をラインナップしています。
https://www.order-noren.com/guide/material/

こちらをご覧ください。
波打っているエステル葛城ののれん
これは8種類の生地の一つである「エステル葛城」で作ったのれんで、サイズは横700×縦1,400mmです。

ご覧になって何かお気づきのことはありませんか?








そう、生地が少し波打っていますよね。

他の生地と比べれば、よりはっきりと分かります。
波打っていないバンテンののれん
これは「バンテン」という生地で、同じ横700×縦1,400mmサイズですが、エステル葛城と仕上がりが違うのがお分かりいただけるかと思います。

では、エステル葛城で作ったのれんは何でもかんでも、こんな風に波打つのかというと、実はそんなことはありません(もしそうなら、私どもも暖簾の生地としてラインナップはいたしません)。
こちらをご覧ください。
波打ってない葛城ののれん
これも同じエステル葛城製ののれんです。でも、先ほどの葛城ののれんとは明らかに仕上がり方が違いますよね?こちらののれんは波打ってませんよね?

違うのはサイズだけ!こちらのサイズは横600×縦1,200mmです。

1,350mmを超える縦長ののれんは、エステル葛城は避けたほうがよい


ここまで見てきて分かったことを整理すると・・・

同じエステル葛城でも、縦の長さが1,400mmののれんは波打ち、1,200mmでは波打っていなかった。そしてバンテンという生地では1,400mmでも波打ってなかった。

先に結論を言いますね。

エステル葛城の場合、のれんの縦の長さが1,350mmを超えるとかなり波打ってしまい、それ以内だとそんなには波打ちません。他の生地はいずれも、どのサイズでもそんなには波打ちません。
生地の違うのれんを並べてみた

このことから、縦の長さが1,350mmを超えるのれんを作りたい!となった場合は、エステル葛城は避けたほうがいいということです。

ここで気になるのが、では、なぜそうなるのかということですが、これはひとえに、エステル葛城の生地の目(織り方)によるものです(エステル葛城は斜めに走る斜文線が特徴の生地で、拡大画像をご覧頂くとそれがよく分かります)。
エステル葛城の拡大画像

一般に、のれんは下のような反物になっている生地から取って作ります。もちろんエステル葛城も同じです。
エステル葛城の反物
エステル葛城の場合、のれんを作る際に@のように取ることができれば波打たないのですが、もし縦の長さが1,500mmを超えるとAのように生地を取らなければなりませんから、生地の目が変わることになります。これが波打ちの原因なのです。Aのように取ってしまうと斜めに走る織り方とけんかしてしまうのでしょう。
縦横のエステル葛城の生地のアップ

ところで先ほど波打ちの境界は、1,500mmではなく1,350mmと申し上げたのは、のれんの場合、周囲を折り返して仕立てますから、MAXの1,500mmで取っても仕上がりは1,350mmになってしまうからです。
のれんの三つ折縫製

縦長ののれんを作るなら、生地はバンテンがお勧め!


では、縦の長さが1,350mmを超えるのれんを作りたい!という場合、どの生地がよろしいのかと言いますと、エステル葛城以外なら、一番最初に見せたような波打ち方はしませんのでどれでも良いとは思いますが、強いて上げるなら「バンテン」です。実際、バンテンが一番キレイに仕上がります。先にご覧いただいた通りです。
バンテンののれん
またバンテンは生地感としてはとても柔らかいので、長いのれんにはとても適しているのです。どういうことかというと、長くなるとそれだけ重量もでてきますし、くぐる時にまとわりつきます。生地が柔らかいと、それを感覚としては感じにくいのです。
なので、長い暖簾にはバンテンをお勧めしています。

これが一つ目の注意点です。

縦長ののれんは動きやすい。だから○○が必要


二つ目の注意点は、縦長ののれんは、実際に使っていると片方に寄ってしまいがちということです。
縦長ののれんは短めののれんに比べて、くぐる際に人が触れる面積が大きい為です。

これに関しても、もちろん防ぐ方法はあります。

時々、洗濯ばさみのようなもので固定しているお客様もいらっしゃいますが、あまり見栄えがよくないですよね?当たってもズレない便利グッズや方法が、当店にはいくつかありますのでご案内しますね。

当サイトでは、以下のようなズレ防止のストッパーを販売しています。
のれんズレストッパー
詳細はこちら
https://www.order-noren.com/product/other/#others-stopper

ご覧の通り、のれん上部の仕上げ方法に合わせて、袋縫い用と共チチ用、2通りご用意しています。

これら以外にも、マジックテープや両面テープを使ったズレ防止方法もあります。ブログで紹介していますので、ご覧になってください。
マジックテープで、のれんが風で寄ってしまうのを防ごう!
https://www.order-noren.com/blog/home/archives/000318.html

「のれんズレ防止両面テープ」のご紹介
https://www.order-noren.com/blog/home/archives/000352.html

のれんの仕様や使い方、ニーズに合わせてお選びいただければ幸いです。

なお、縦に長いのれんは先ほども少しだけ触れましたが、重くなります。
ですので、例えば突っ張り棒のような簡易な設置方法だと、くぐる時にのれんを引っ張り、突っ張り棒が外れる恐れがあります。

縦長ののれんを設置する場合は、しっかりしたのれん掛けを使うほうが良いでしょう。

のれん掛けはこちらでご案内しています。
https://www.order-noren.com/product/norengake/

いかがでしたでしょうか。

1,400mmを超えるような縦長ののれんを作る場合にお勧めのん生地及び避けた方がよい生地のご案内と、縦長のれんはどうしても片方によりがちなので、その際に合わせて使用いただけれるズレ防止の方法を4つ、ご紹介しました。

お役に立てれば嬉しいです!

以上、オーダーのれんドットコムの鳴川がお届けしました。



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管理者:オーダーのれんドットコム店長@福本

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株式会社ハクロマーク製作所に勤務して18年。オーダーのれんドットコムの窓口業務の前は7年間、のぼりやのれん、旗などの製造に携わっていました。その経験や知識を活かし、現場出身ならではのわかりやすい説明と迅速な対応で、お客様が安心してご注文できるようナビゲートいたします。
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