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こんにちは、オーダーのれんドットコムの小形です。

モニター上の色味を合わせるカラーキャリブレーション

2017年10月11日

今回はおそらくあまり聞きなれない言葉「カラーキャリブレーション」について少し書いてみたいと思います。

突然ですが質問です。
家庭用のプリンターと業務用のプリンターどちらもM(マゼンダ)100%で
印刷をした際に同じ色で出力されると思いますか?

答えは「出力されない」です。

インクの成分や機械の個体差など様々な要因により
CMYKが同じ数字の色でも環境によって発色はまちまちになってしまいます。
そしてモニターの色は、それ以上に発色に個体差があります。
ですので、パソコン上での色のやりとりは我々もかなり慎重になります。


こちらは2枚のモニターを並べてそれぞれに全く同じ青空の画像を表示してみたものです。

右と左で全然色味が違いますね。
このように同じ画像でも環境で見え方が変わってしまうので、
モニターの色を基準にして着色して、
最終的に印刷屋さんに印刷してもらったら全然色が違った!なんてことも……。
そういうリスクを回避するならDICカラーで色指定するのも一つの手です。

そしてここからが本題です。
ではモニターの見える色はどうにもならないのかというと、そうでもありません。
モニター上で見える色味を、印刷される色、基準の色にある程度寄せることができます。
これをカラーキャリブレーションといいます。

カラーキャリブレーションの手段としては

・カラーマネジメント対応のモニターを使用する
・カラーキャリブレーション用のソフトウェアを使用する

大きく分けてこの2点です。
前者はモニターを買うための投資が必要ですが、
後者は精度の問題こそありますが比較的簡単に無料でも可能です。


実際にフリーのソフトウェアを使ってカラーキャリブレーションした結果がこちらです。

左側の方が若干青みが強いですが、全体のトーンは合ってきました。
もっと厳密に拘りたいならカラーマネジメント対応のモニターと測色機を使って合わせていく必要があります。
ただカラーマネジメント対応のモニターは、プロのデザイナーが使うような製品の為
一般的なモニターとくらべて2倍、3倍の値段がかかるのが難点です。

印刷屋さんに注文する場合なら、DICカラーや現物の色サンプルを持っていれば、
そちらのほうがより確実に望みの色にすることができるのでオススメです!

以上オーダーのれんドットコムの小形でした。

<関連記事>
ソリッドカラーとプロセスカラーの違い



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