
のれんで金色を表現したいとき
2025年01月24日
今回は、お客様がのれんで金色を使いたいとき、当サイトではどうやって表現しているかについて詳しく説明したいと思います。
金色は多くのデザインで人気のある色で、のれんでも時々使われる色ですが、製作方法によってはその表現に工夫が必要となります。
当サイトののれんの製作方法は昇華転写捺染というデジタル染色で、その過程でCMYKの4色のインクを使用します。この4色の掛け合わせで全ての色を表現するわけですが、金色は表現することができません。それ用の特別なインクが必要で、弊社の印刷機ではこのインクを使用することができないためです。
ただ、直接的な再現は無理でも、別の方法を活用して金色を表現しています。
次の章から、その方法を説明していきます。
のれんに金色を再現する方法
具体的には、以下の2つの方法が弊社で採用している代替手段です。
1.黄土色にグラデーションを施す方法
2.少しくすんだ黄土色のベタ色を使用する方法
これらの方法により、金色に近い色合いを表現することができます。
具体的な事例を交えながら説明します。
1.黄土色にグラデーションを施す方法
データ上では、黄土色のグラデーションは下の画像のような色を付けます。グラデーションの付け方にはさまざまな方法がありますが、基本的には暗い部分と明るい部分のコントラストをしっかりとつけることで、より金色らしい雰囲気を出すことができます。仕上がりがより金色に近づくかどうかは、ここでの工夫にかかっています。
黄土色のグラデーションデータはこちら。

このデータでのれんを作ると、このように仕上がります。

下の写真のように、少し暗くしたグラデーションにすれば、落ち着いた雰囲気になります。

2.少しくすんだ黄土色のベタ色を使用する方法
金色風の少しくすんだ黄土色のデータはこちら。

実際ののれんになるとこのように見えます。
黒色と金色風の配色は高級感が出ますね。

濃紺と金色風も人気の配色です。

1のグラデーションの方法だと確かに金色っぽく見せることはできますが、デザインや用途によっては派手な印象を与えてしまうこともあります。そのため、落ち着いたデザインには黄土色のベタを、華やかなデザインにはグラデーションをといった風に使い分けるといいでしょう。
さて、ここまで見てきたように、いずれかの方法をケースバイケースで選ぶことで「金色風」を表現できます。特に追加費用は不要ですので、お気軽にお申し付けください。
ただし、これらの方法は、当たり前と言えば当たり前ですが、光沢は出せません。
最後の章では、光沢も出せる金の表現方法をご紹介します。
のれんに光沢のある金色を再現する方法
どうしても金色本来の光沢を再現したい場合はどうするかというと・・・
サテン生地を使います。
サテンは生地そのものに光沢がありますので、上記でご紹介した黄土色のグラデーションやベタを印刷すると光沢も出るというわけです。これならリアルな金色が表現できます。
ただし、生地全体に光沢がありますので、部分的に金色にはできません。

詳しくはこちらをご覧ください。
のれんに金色(ゴールド)が表現出来るサテン生地が新登場!
https://www.order-noren.com/blog/home/archives/000353.html
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
もしかしたら、これまで、のれんに金色なんかできるはずがないと思っていた方が大勢いらっしゃったかもしれません。もしそうなら、今回の記事が少しはお役に立ったかもしれません。
金色をのれんのデザインに取り入れることで、高級感や洗練された雰囲気を演出できます。
視覚的にも目を引きやすく、あまり見ませんから他店と差別化を図りたいとお考えのお店様でしたら有効策になります。
特に、特別感や上質さをアピールしたいお店に最適ですので、ぜひご検討なさってください。
金色をうまく活用してブランドイメージを格上げし、お客様に忘れられない印象を与えましょう。
デザイン相談もございますので、お気軽にご利用ください。
のれんのデザイン相談
https://www.order-noren.com/design_form/
https://www.order-noren.com/design_form/
以上、オーダーのれんドットコムの福本でした!
記事を書いた人

2005年にハクロマーク製作所へ入社。製造現場で7年、のぼり旗やのれんの製作に携わる。現在はオーダーのれんドットコムの店長として、お客様対応や問い合わせへの回答、在庫管理まで幅広い領域を担当。

2005年にハクロマーク製作所へ入社。製造現場で7年、のぼり旗やのれんの製作に携わる。現在はオーダーのれんドットコムの店長として、お客様対応や問い合わせへの回答、在庫管理まで幅広い領域を担当。
お客様の要望をベースに作り上げていく、オリジナルののぼりや旗、幕、のれん、看板を、6つのインターネットショップを通じて受注、全国に製造販売。
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