「目立つ色」と「集客効果のある色」は違う?!
2024年09月20日
あなたならどっちのお店に入りたい?
先日、お客様から「のれんと日よけ幕の色は何色にしたらよいですか?」「街並みに溶け込んでしまわないように目立たせたいのですが」というご質問をいただきました。
目立つ色というと、標識や看板でよく使われる赤やオレンジ、黄色などの暖色系が思い浮かびます。確かにこれらの色は目立ちます。しかし、業種によってはお店の雰囲気と合わないことがあります。
例えば、抹茶やお菓子を提供しているお茶屋さんに黄色の派手なのれんや日よけ幕はイメージに合うでしょうか?
もし下図のような、ピンク色ののれんのお茶屋さんと緑色ののれんのお茶屋さんがあったとしたら、あなたならどちらに入りたいでしょうか?
私なら緑色ののれんのお店を選びます。
落ち着いた雰囲気で美味しいお茶が飲めそうな気がするからです。
※私の個人的な意見です。
実際に緑色で作ったカフェ店の事例↓↓
お伝えしたいのは、「目立つ色」と「集客効果のある色」は異なるということです。言い換えれば、目立つ色は必ずしも集客効果があるとは言えないということ。いえ、上記の例で見たように、反比例することさえあります。
色選びにおいて「業種」との親和性は忘れてはならない大切なポイントです。
江戸時代、のれんの色は業種ごとに決まっていた!
当社ののれんの染色方法は、柄を転写紙にいったんインクジェットプリントした後、布生地と重ね合わせて高温で転写させる昇華転写捺染という、別名「デジタル染色」と言われる方法なので、お客様のご希望に合わせてどんな色にでも染めることはできます。
今でこそそれは当たり前のことですが、古くは江戸時代、実は暖簾の色使いは業種によって決まっていました。商家は紺色や藍色、お菓子屋や薬屋は白色、といった風に。
以下、ご参考までに、色ごとに定められていた業種をご案内します。現在でも多く使われている色ですので、最近の当社の製作事例と併せてご覧ください。
≪紺・藍≫ 酒造業、呉服商
*堅実さの象徴。藍の香りは虫が嫌がって寄り付かないという特性を利用し、特に酒造業や呉服商が藍を使用したそう。
≪白≫ 菓子商、食べ物屋さん、薬種商
*清潔感のある色。菓子商が白を使っていたのは砂糖のイメージから。薬種商は当時、砂糖を薬として使っていたという説から。
≪茶≫ 煙草商、薬種商、種苗商
(現在は呉服商、菓子商、茶舗などでも多く使われています)
業種と色の親和性が高いのれんの製作事例
のれんや日除け幕は『お店の顔』ですから、何屋さんかはもちろん、お店の雰囲気や特徴などの情報を、視覚的に一瞬で伝える重要な役割を担っています。中でも『色』はそれ自体たくさんの情報を持ちメッセージを発していて、人に与える影響が大きいので、業種に合った適切な色を選ぶ必要があります。そうすることで集客やお客様の好印象につなげることが出来ます。
ここでは、のれんに赤と緑という2つの代表的な色を使ったシンボリックな事例をご紹介します。
≪赤≫は食欲を促進させる色で、飲食店ののれんと相性が良い
≪緑≫はリラックスさせる色で、鍼灸院や接骨院など治療院系ののれんと相性が良い
他にも多数、お客様の事例を掲載しています。
写真だけでなく、業種も併せて記載していますので、業種と色の組み合わせの参考になさってください。
のれん・日除け幕の価格
当サイトでは、設置する場所に合わせて、ご希望の大きさで、のれん・日除け幕をお作りできます。
気になる料金を知るために、面倒な見積もり依頼は必要ありません。
ご希望のサイズや生地を入力、選択いただければ自動でお値段が出ますので、お気軽にお試しください。
まとめ
昔は業種ごとに配色のルールがあったなんて聞くと驚きですが、そこにはちゃんとした理由があり、合理的な考え方の下で決められていたんですね。だからこそ、今でもその配色は使われているのでしょう。
のれんや日よけ幕のデザインや配色に関して、ご質問がございましたらお気軽にご相談くださいませ。
カラーコーディネーターの資格を持つ担当者が、お客様に合わせてお答えさせて頂きます。
デザイン相談はこちらから
https://www.order-noren.com/design_form/
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のれんを作る上で、「色」と「業種」の親和性は欠かせない視点です。
色の持つイメージや性質を上手く利用して、のれんや日よけ幕で集客力を高めましょう!
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業種別で見る、のれんのオススメの生地色
https://www.order-noren.com/blog/home/archives/000341.html
集客と色の関係
https://www.order-nobori.com/advertising_color_top.html
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記事を書いた人
2005年にハクロマーク製作所へ入社。製造現場で7年、のぼり旗やのれんの製作に携わる。現在はオーダーのれんドットコムの店長として、お客様対応や問い合わせへの回答、在庫管理まで幅広い領域を担当。
2005年にハクロマーク製作所へ入社。製造現場で7年、のぼり旗やのれんの製作に携わる。現在はオーダーのれんドットコムの店長として、お客様対応や問い合わせへの回答、在庫管理まで幅広い領域を担当。
お客様の要望をベースに作り上げていく、オリジナルののぼりや旗、幕、のれん、看板を、6つのインターネットショップを通じて受注、全国に製造販売。
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