亀甲文様の意味やバリエーションを紹介|イラレの書き方付き
2023年04月25日
オーダーのれんドットコムの嶋田です。職業柄、街中でのれんを見かけると、つい見入ってしまいます。和食屋さんだけでなく、整体院やネイルサロンなど様々な業種業態の入り口にかかっていて、色やデザインはまさに三者三様。見ているだけで楽しい気分になります。
その中でも特に、和柄の入ったデザインが多いことに気づきました。のれん自体が日本特有のものですから、必然と言えば必然でしょう。
「日本人として伝統を学びつつ、参考になるような情報を発信したい」という想いで、本記事を執筆しています。
今回の和柄は『亀甲』です。
では早速、亀甲文様について学び、教養を深めましょう。
【亀甲文様】の意味
亀甲は、縁起の良い文様として長年継承されてきた吉祥文様の一つです。文字通り、亀の甲羅に似ていることがその由来だそう。「鶴は千年、亀は万年」で知られる通り、亀は長寿吉兆の象徴ですから、亀甲文様もおめでたい席で幾度となく使われてきました。
正六角形が並んだ幾何学文様を基本の形とし、亀甲を複数重ねた子持ち亀甲や、花弁をあしらった亀甲花菱、亀甲を三つ組み合わせた毘沙門亀甲など、バリエーションが多いのも特徴です。
良縁を呼ぶことから、亀甲は家紋にも多く使われています。縁結びの神様で有名な出雲大社の神紋もその一つ。
日本だと飛鳥から奈良時代の頃、中国では亀を神と崇め、甲羅を使った占いで政策を決めていたと言われています。
そこから海を渡り、亀甲は格式高い文様として日本に伝わりました。貴族しか扱うことの許されなかった亀甲は、徐々に着物や帯、陶器などにもあしらわれるように。鎌倉時代に入ると、ようやく一般人の目に触れるようになりました。
現在でも、結婚式の着物の柄やネクタイなどに取り入れられる亀甲は、これからも長く愛されていくでしょう。
参考文献: 押田博子著 日本の生活に根付く色と文様
亀甲文様のバリエーション
実は色の組み合わせや六角形の大きさに、正確な決まりはありません。
変形した六角形や線だけで成り立っているもの。何重にもなっていたり、中に違う柄が入っていたりと様々ですね。亀甲と言っても、色々なバリエーションがあるのが見て取れます。
亀甲だけだと単調に感じるかもしれませんが、他の柄と組み合わせると可能性は無限大です!
イラレで「亀甲文様」を描くなら
亀甲文様をillustratorで描く方法も色々あります。
六角形を書いてコピーする方法が簡単なのですが、前回のご説明で「パターンに入れるってどうやるの?」というご質問を頂きましたので、今回はパターンを利用して書く方法をご説明しますね。
1)「多角形ツール」を選択
2)半径「30mm」辺の数「6」と入れる
※半径サイズは任意です
3)六角形のオブジェクトが完成
4)メニューバーの「オブジェクト/パターン/作成」を選択
5)「OK」をクリック
6)パターンオプションの「タイルの種類」で「六角形(縦)」を選択
六角形の角度を変える場合は、六角形を描いた後に90度回転させて、パターンオプションの「タイルの種類」に「六角形(横)」を選択してください。
7)「完了」をクリック
8)スウォッチに「亀甲文様」ができました
スウォッチに入れておくと、塗を「亀甲文様」のパターンにすれば、どんな図形でも亀甲柄にすることができます。
バックに色を付けたり、いろんな形のオブジェクトを亀甲柄に出来ますね。
六角形の形を変えるといろんな亀甲文様ができます!
あなただけのオリジナル亀甲柄を作ってみて下さいね。
亀甲文様の入ったのれんのデザインサンプル
亀甲文様はお祝いの場でよく使われてきたとお話しました。身近な例では、以下のようなシーンで使えそうですね。
・おばあちゃんの米寿のお祝いに
・贈呈用の楽屋のれんに
・結婚式というハレの日に
もちろんお祝いの場でなくてもOKですから、店舗の看板や目隠しのれんに、ポイントで入れてみてはいかがでしょうか。
オーダーのれんドットコムでは、オリジナルの暖簾が誰でも簡単に作れるよう、デザインサンプルをご用意しています。原稿作成費は無料で、色や文字を自由に変えられるので、利用しない手はありません。
せっかくなので、亀甲を使ったサンプルの一部をご紹介しますね。
他にも【亀甲文様】を使ったデザインサンプルを用意しているので、ぜひご覧ください。
まとめ|のれんの和柄『亀甲文様』編
今回は亀甲文様の意味やバリエーション、イラレでの描き方をご紹介しました。
縁起の良い柄が入っていると、のれんを付ける店舗や場所の運気も上がりそうですよね。お店の顔は通行人にアピールする上でも非常に重要です。どんなデザインが良いか迷った際には、お気軽にご相談ください。
あっ!もちろん、のれんを作る時はオーダーのれんドットコムにお声がけくださいね。
お客様の要望をベースに作り上げていく、オリジナルののぼりや旗、幕、のれん、看板を、6つのインターネットショップを通じて受注、全国に製造販売。
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