暖簾をくぐるとは|文化とマナーの教科書
2023年12月22日
飲食店を始め、街中には様々な暖簾を見かけます。暖簾がかかっているお店に入る時はどうされますか?
そう、暖簾をくぐります。
当たり前に行っている動作ですが、正しい所作があるのをご存知でしょうか。
今回は『暖簾をくぐる』という言葉にフォーカスし、その背後にある意味と適切なくぐり方をご紹介します。
意味を理解した上で行うと、また違った景色が見えるかもしれませんよ。最後まで読んで、暖簾マイスターを目指しましょう。
暖簾をくぐるとは
暖簾をくぐるとは、一般に「掛かっている暖簾をかき分けて通る行為」を指しているように思われています。
しかし、実は上の写真のような、暖簾をかき分ける行為そのものを指しているわけではありません。
暖簾は飲食店などお店の入口に掛けられていることが多いので、暖簾をくぐるというのは、【お店に入る・敷居をまたぐ】といった意味合いもあります。
『お店側はお客様を大切に迎え入れ、お客様はそのお店の雰囲気やルールを尊重する』という、見えない約束が交わされているのです。謙虚で協調性のある日本人らしい文化・習慣ですよね。
あまり深く考えずにくぐっていた暖簾が、少し趣深いものになります。
暖簾をくぐるの例文
せっかくですから『暖簾をくぐる』を使った簡単な例文を2つご紹介します。
・おばあちゃんの店の暖簾をくぐるたびに、子供の頃の思い出が蘇る。
・彼女は緊張しながらも、その有名な料理店の暖簾をくぐり、新しい味と文化に触れた。
・彼女は緊張しながらも、その有名な料理店の暖簾をくぐり、新しい味と文化に触れた。
どちらもお店の敷地や中に入ることを『暖簾をくぐる』と表現しています。
暖簾のくぐり方
今日から使える、暖簾の正しいくぐり方をご紹介します。
のれんを店内に向けて押し広げる
顔や頭にのれんが当たらないように、手で軽く押し広げます。ここがポイントなのですが『これからも沢山の訪問者が来るように』という想いを込めて、お店の中に向かって広げます。
頭を軽く下げて入る
のれんをくぐる際は少し頭を下げて、店内に入りましょう。大げさにかがむ必要はありませんが、軽く身をかがめることで敬意を表します。
まとめ:暖簾をくぐる
本記事では『暖簾をくぐる』が持つ意味合いや使い方、具体的な方法をご紹介しました。
何気なくくぐっていた暖簾ですが、今日からは少し違った気分になりそうですね。これからは、お店の繁盛を願いながら、暖簾をくぐってみてください。
のれん文化がもっともっと日本に広がりますように。
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暖簾とは?
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