リバーシブルのれん|デザインの注意点
2024年06月20日
一般的なのれんの場合、「染め抜き」と言いまして、染料が裏面まで突き抜けた状態で、裏面は柄は反転します。
表面
裏面 染め抜き
一方で、「1枚ののれんで、表面と裏面で別の柄を印刷したい」とお問合せをいただくことがあります。
これからご紹介する『リバーシブルのれん』なら、それが可能です!
リバーシブルのれんとはどんなものなのか、製作にあたっての注意点とともに、ご説明いたします。
リバーシブルのれんとは?
両面別柄のリバーシブルのれんは、2枚の生地を背中合わせに縫って製作します。
ただ、それだけでは表の柄が裏面に透けてしまい、ミスプリントのように見えますので、間に黒い生地を挟み込み3枚重ねにします。
間に遮光材を入れることで、透けないリバーシブルのれんが製作可能となる訳ですが、ただ二つばかり注意点がありますので、その対策と合わせてご案内します。
注意点1 共チチタイプは裏面の色が見えやすい
このデザインの場合、共チチ部分も黒色の裏側が赤色に、赤色の裏が黒色になっていますので、
人がくぐる度にのれんがズレると、裏面の色が見えてしまい、見た目が悪くなってしまいます。
対策 その1
手っ取り早い対策としては、ズレないようにすることです!
身も蓋もない話ですが、こちらの『のれんズレ防止ストッパー(共チチ用)』を使えば、それが可能になります。
このストッパーで両端を固定すれば、のれんがズレることがなくなり裏面の色が見えにくくなります。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.order-noren.com/product/option/6_ste.php
なお、のれんズレ防止ストッパー使用にあたっては、弊社のスチールタイプのれん棒(直径22mm)をお使い頂く必要がございますのでご注意ください。
対策 その2
最初から表と裏の色を合わせたデザインにする
こちらのように、デザインを左右反転させたものを裏表にすれば、裏表同じ色になりますからズレたとして問題ないことになります。
裏表で色を合わせるのは上部10〜20cm程度だけでも構いません。
先ほどのラーメン屋さんののれんのデザインも、色を反転させると表裏同じ色の部分が多くなります。
使っている色数が少ない場合ではありますが、是非お試しください。
対策 その3
共チチではなく袋縫いにする
上部を袋縫い加工にすれば、ズレても裏が見えにくくなります。
そもそも共チチに比べて袋縫いは横にズレにくいということもお勧めポイントです。
ちなみに、袋縫いタイプにもズレ防止のストッパーがあります。
のれんズレ防止ストッパー(袋縫い用)
袋縫いにすると表示面も大きくなるので、よりデザインが見やすくなります。
せっかく1つののれんに2つのデザインを施すのですから、表示面の大きな袋縫い加工はお勧めです。
注意点2 防炎加工の落とし穴
防炎加工をすると、その証明として防炎シールを貼り付けて出荷します。これは法律上決められていることで、勝手に取ってしまったりするとたとえ防炎加工をしていても認められません。
通常は目立たないよう裏面に貼り付けますが、リバーシブルのれんでは両方が表面のようなもの。なので、リバーシブルのれんに防炎加工する場合は、意匠的に大切な部分がシールによって見えなくならないよう、あらかじめ貼る位置を考慮してデザインする必要があります。シールを貼る位置はご指定いただけますので、デザインデータ内に60×40mm程度の四角を書いていただければ対応いたします。
なお、一回貼った防炎シールの位置を変えようとして剥がしてしまうと粘着力が落ちてしまう為、再度貼り付けても剥がれる恐れがあります。
また防炎シールが無くなってしまった場合もシールだけの販売は出来ませんのでご注意ください。
まとめ:リバーシブルのれんを作る際の注意点
世の中にありそうで、あまり目にすることがない両面のれん。
凝ったデザインののれんを作るにはもってこいですが、デザインによっては裏の色が見えることもあります。
また、防炎加工をされる場合は認定のシールを付けなければなりませんのでデザイン面で注意が必要です。
上記の事を考慮したうえで、素敵なリバーシブルのれんをお作り下さい。
使い方の参考として、こちらのブログも是非ご覧ください。
表と裏は別の柄!?一石二鳥でお得なリバーシブルのれん
https://www.order-noren.com/blog/home/archives/000308.html
https://www.order-noren.com/blog/home/archives/000308.html
最後にリバーシブルのれんの、よく出るサイズ、生地での金額をご案内いたします。
申し訳ありませんが、リバーシブルのれんはショッピングカートで購入することができず、別途お見積りとなります。
以下の自動見積もりフォームから、ご希望サイズや生地など諸条件をご入力いただき、ご要望欄に「両面のれん希望」とご記入の上お進みください。届き次第、すぐに正確な金額をお送りします。お気軽にお問合せ下さい。
記事を書いた人
2005年にハクロマーク製作所へ入社。製造現場で7年、のぼり旗やのれんの製作に携わる。現在はオーダーのれんドットコムの店長として、お客様対応や問い合わせへの回答、在庫管理まで幅広い領域を担当。
2005年にハクロマーク製作所へ入社。製造現場で7年、のぼり旗やのれんの製作に携わる。現在はオーダーのれんドットコムの店長として、お客様対応や問い合わせへの回答、在庫管理まで幅広い領域を担当。
お客様の要望をベースに作り上げていく、オリジナルののぼりや旗、幕、のれん、看板を、6つのインターネットショップを通じて受注、全国に製造販売。
SNSでは、お客様の事例や最新情報、知って得するお役立ち記事を配信しています。