麻風スラブの生地が気に入ったから。

佐渡國の十六世高野惣右ヱ門です。

この度はお世話になりました。

私の家は先祖代々、小さな漁業を営んできた家系で、私で16代目、歴史は300年を越えます。

時代時代で様々な漁をおこなってきたのですが、現在は牡蠣養殖と採介藻漁をやっており、

自分の採る貝藻類は、自分で販売する、という形態をとっております。

さて、この度、自宅のリホームをすることになり、ちょっとお店の風を出しながらも、

老舗の歴史を感じさせるようにと進めてきた中、この麻風スラブで作られたのれんを選んだ次第です。

私が感じるこの生地ののれんの良さは、古さを醸し出しているところです。

古い時代から受け継がれてきた、神社の幟のような風合いで、リホームの主旨にぴったり合いました。

今回、作っていただいたのれんは、番屋として使っている部屋に 日除けとして提げてありますが、

夜には部屋の明かりを灯すと、中が適度に透けて見え、在宅をアピールでき、

また、のれんの文字が 提灯を灯した時のように浮かび上がり、情緒を出しています。

この度はありがとうございました。