教えて!Q&A
横長ののれんを作る際に気を付けることを教えてください。
・のれん上部の仕上げ方法
・のれん棒の素材や太さ
・のれん一幅のサイズ
この3点に気を付ければ、見栄え良く、かつ取り扱いしやすいのれんに仕上がります。
詳しく説明いたします。
1. 棒を通す部分は「共チチ」がお勧め
のれんの仕上げ方法には「袋縫い」と「共チチ」がありますが、横に長いのれんの場合は「共チチ」をお勧めします。
理由は、のれん棒を中間地点で支えることができるからです。
横長の大きなのれんはそれだけ重さも増します。その為、のれん棒を両端の2点で支えるだけだと中央がしなってしまう可能性があります(特に横の長さが2,000mmを超えると注意が必要です)。
その点、共チチ仕上げなら、チチとチチの間、つまり中間地点にのれん掛けを設置し、紐やフックで吊り上げることでのれん棒を支えることができます。袋縫い仕上げだとそれができません。
以下のページでより詳細に説明していますので、併せてご覧ください。
2. ステンレス製や太い径ののれん棒ならしなりが少ない
そうは言っても中には、横長ののれんで「袋縫い仕上げ」にしたいという方もいらっしゃると思います。そのような場合、のれん棒自体を以下のようなものにすれば「袋縫い仕上げ」でも可能です。
• 材質
1.で申し上げたとおり、竹や木、スチールなどは長さによってはしなりが発生することがありますが、剛性の高いステンレスポールにすれば、重さによるしなりが少なくなるのでお薦めです。
• 太さ
スチール製でも直径が40mm以上の太さになるとしなりが少なくなります。当然、棒の直径が太くなればそれが通るように袋加工幅も大きくする必要がありますが、もちろんそうした加工も可能ですので、お気軽にご相談ください。
ステンレス製のれん棒に関しましては、当サイトでも取り扱いがあります。こちらの関連記事をご覧ください。
3. のれんを2分割にすれば出し入れしやすい
のれんは、毎日出し入れするものです(雨風が強い日等、場合によっては安全のために取り外すこともあるでしょう)。その際、大きくて長いのれんだと一人で掛けたり片付けたりは大変な作業になってきます。
のれんは一般に、3巾とか4巾に割れてはいても一枚ものですが、横に長いのれんの場合はあえて二つくらいに分割することで扱い易くなります(下図参照)。
ただし、大事なロゴやイラスト部分が2枚ののれんにまたがってしまう場合、のれん掛けの高さが揃っていないと(上図の例で説明すると、4つののれん掛けが一直線に揃ってないと)デザインがズレて見栄えが悪くなってしまいますので、のれん掛けの取り付けには注意が必要です。
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