教えて!Q&A

長持ちする生地は?

のれんは決してお安いものではありませんので、できるだけ長く持たせたいですよね。

ただ、のれんや日除けのれんで「長く持たせる」ことを考えたとき、生地の丈夫さだけを考えると片手落ちです。

例えば、いくら生地が丈夫でも、のれんや日除けのれんは看板としての機能がありますから、文字や柄(デザイン)が見えにくかったら使い物になりませんよね?

つまり「生地の丈夫さ」ともう一つ、「耐候性」についても考える必要があります。耐候性とは「色持ち」もしくは「変色・退色性能」という意味です。


丈夫な生地はどれか?

ご案内の通り、当サイトではのれんの生地として以下の8種をご案内しています。
それぞれのスペック(詳細)はこちらの生地一覧ページをご確認ください。

このうち、一番丈夫な生地は「厚手スラブ」、その次が「帆布」です

厚手スラブの厚みは他の生地に比べて0.75mmと群を抜き、帆布の比重は390g/㎡と、こちらも最も高いです。

生地一覧ページで、それぞれの生地について厚みや比重をご紹介していますのでご理解いただけると思います。

事実「厚手スラブ」は人気があります。生地の丈夫さに加えて、ランダムなデコボコの紡ぎの意匠が特徴的で高級感があり、掛けると風で巻き上がったりしそうにないどっしり感があります。こうした点が受けて当サイトでは一番よく出ています。

厚手スラブについては、こちらのブログでも詳しくご紹介しています。良かったらご覧下さい。

強いて言えば厚手スラブ、帆布が丈夫というだけで、それ以外は特に弱い、というわけでは決してありませんのでご安心ください。

エステル葛城もバンテンも人気がある上にしっかりとした生地ですし、麻風スラブは目が粗くざっくりとした生地なので風抜けがよく抵抗を受けません。
 

厚手スラブと双璧なのが撥水クロス

厚手スラブと並んで人気の生地が「撥水クロス」です。その理由は、撥水加工がされていることによって水を弾くだけでなく、防汚(汚れにくい)や色褪せを防ぐ効果があるからです。しかも通常、撥水加工は染めた後に行うオプションで納期も費用も余分にかかりますが、撥水クロスは予め撥水加工されているため、その必要がありません。

汚れが付きにくく色褪せも防ぐということはすなわち、綺麗な状態で長く使えるということ。長持ちして、費用も納期も余分にかからないのですから人気があるのも当然と言えば当然ですよね。
 

もう一つの長持ちの尺度 『耐候性』

先に耐候性とは、色がどれくらい持つか、変色や退色の度合いを指す言葉と説明しました。

結論から先に言ってしまうと、生地の破れなどよりも色褪せの方が早く来てしまいます

つまり、身も蓋もない言い方になってしまいますが、どの生地を使っても、先に色褪せが来るということです。染料(インキ)はどの生地を使用しても同じものを使うので、生地によって変色・退色のスピードは変わりません(ただ色によって耐候性の違いはあります)。

では、どのくらい持つかということになりますが・・・

どれくらい色が持つかは、ご使用になっている環境次第(雨風や日光に良く当たるかどうかという意味です)で大きく異なってきますので、一概に2年持ちます、5年持ちますと正直言いにくいのですが、ただ参考になる資料があります。

ご覧の通り、3年くらいを目安にお考え頂ければと思います。


まとめ

生地が8種類もありますと、お客様から「どの生地がお勧めですか?」「一番長持ちする生地はどれですか?」とご質問を頂きます。

そこで今回、その選択の拠り所になるよう、長持ちする生地をご紹介しました。厚手スラブ、帆布、撥水クロスをお勧めしましたね。

また生地の丈夫さ以外に、変色・退色性能を表す耐候性も長持ちの概念として押させておく必要があることをご案内しました。

実際は生地が破れるより先に変色や退色してしまうのがほとんどで、それはどの生地を使っても同じ。

ということは「丈夫な生地はどれか?!」にこだわる必要はあまりなく、デザインや意匠性、質感や好き嫌い、ご予算で選んでいただいても特に問題はないのではないでしょうか。

参考になれば幸いです。

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